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病気で入院中の社長に代わって、息子のD専務は、運転資金工面のため、銀行へ出かけた。
銀行から権利書等の必要書類を持ってくるように言われたので、金庫の中の書類の山を探してみたが、何がなんだがわからない!!
手形の決済日があと二日後に迫って焦った専務は、なにしろ重要そうな書類を全部抱えて銀行に駆込んだ。なんとかピンチを切抜けたが、資産の管理がきちんとできていないことが銀行にわかられ、恥ずかしい思いをしてしまった。

Aさんは、5年前に買った土地に家を建てることになった。建築士の人と現地に行ってみると、まわりに住宅が建ち並び、空地ばかりだった5年前とはだいぶ周囲の様子が変っていた。
Aさんの土地の隣にも家が建ち、ブロック塀が作られていた。しかし、よく見てみると、Aさんの土地に、はみ出して塀が建っているような気がする。そこで杭を探してみたけれど、どうしたことか杭が見当たらない。ブロック塀工事の時に抜かれてしまったらしい...?

B社に、資材置場として使っていた土地を、ぜひ買った時の3倍位の値段で売ってくれないかという話が舞込んできた。社長は大変喜び、早速話を進めることにし、いよいよ月末には契約ということになった。契約の前に買主の方では、境界をはっきりした実測図を作ってくれという話だった。
早速、測量士に頼んだところ、隣地所有者の印鑑を押した図面にする必要があるとのことだった。隣の地主のCさんは、足元を見るかのように、なかなか印鑑を押してくれず、そんなゴタゴタのある土地はイヤだと、買主に断わられてしまった。
社長は、常日頃からきちんと管理しておけばよかった、と残念がったが、あとのまつりである。

E社は三代続いた老舗であり、社長がほとんど株をもっている、いわゆるオーナー会社である。三代目が亡くなり、後を継いだF太郎さんは、あまりの相続税の額の高さに驚いた。
派手な商売でもなく、自社株の評価は高くはないと思っていたのに、支払のために、不動産を手放さなければならないのだろうか...!
飛び降り自殺したT社社長の動機については、死亡した父親の遺産相続問題などの心労が重なったためと言われる。
T社社長の家族三人は推定で七、八億円の遺産を相続した。相続税は一億数千万円と見られる。
自殺時の所持品の手帳の中に、遺産相続について書かれた本のコピーがはさまれていたという。
